iTRADE 「反映法」始動 (第9回):明日トレードする?しない?決定法

今回は、「足きり法」はあきらめて、新たなる手法「反映法」に移るきっかけになった時期のエピソードです。

 

 

<野川 2016年8月22日 4:29 AM>コメント

ikechandesuさん

なかなか手ごわい課題への取り組み、ご苦労様です。

この課題の目的は、「悪い銘柄を排除して、良い銘柄に入れ替える」という、ポートフォリオの組み換えにある
と思います。これは考えてみれば、ファンだメンタル分析で運用しているファンドでは、よく行われていること
ですね。

テクニカル分析で運用する場合に、この手法が通用するのかどうか、また何を基準にして、悪い銘柄と良い銘柄
の入れ替えを実施するのか、どういうタイミングで入れ替えるのか、これらが最大のポイントになりますね。

目の前の処理を続けていると、この一番の原点を、つい忘れてしまいそうになると思います。時々は、この原点
を考え直すことも必要かもしれません。

そもそも論として、過去の値動きの分析から、今後損失になりやすい銘柄を排除し、利益になりやすい銘柄を売
買対象として選別するということは、システム売買の構築過程で普通にやっていることです。その結果として売
買システムが完成しています。

ikechandesuさんが取り組んでおられることは、こうして選別した売買対象銘柄に対し、更に過去のパフォーマン
スから、売買対象として不適切な銘柄を排除していこうというものだと思います。しかしこれが機能するために
は、以下の認識が確立される必要があります。

①パフォーマンスの悪い銘柄として判断するための期間と基準
②そうして選別した銘柄が、引き続きパフォーマンス悪化を継続する期間

また、良好な銘柄との入れ替えを検討するなら、良好な銘柄の選別に対しても、同様の考えと実践が必要になり
ます。

これが理論的に確立できて、有効性が証明されない限り、どうしても後出しジャンケンとなってしまい、机上の
空論となることは、否定できません。

ファンダメンタル分析ファンドマネージャーは、ファンダメンタルの悪化、好転の傾向と、その後の株価の値
動きに連動性があると考え、定期的なポートフォーリオの組み換えを継続しています。しかし、こうして選んだ
銘柄も、ファンダメンタルが悪化していないに関わらず、価格が下落することはよく起こります。

また、バイ&ホールド戦略で、ファンダメンタル分析で事前に抽出した銘柄の内、20%以上上昇した銘柄を外
して、-20%以上下落した銘柄と入れ替えるというバックテストを実施していたのを見たことがあります(詳細
は覚えていませんが)。この手法で、非常に大きなリターンを得ていました。

戦略がバイ&ホールドなので、こういう手法(実質的にはスイング戦略)が通用するのだと思いますが、果たし
てテクニカルなシステム売買に、こういう考え方を取り入れることができるのでしょうか。

なかなか簡単には結論が出ない課題ですね。

 

 

<上記に対して>

約1年半かけて、結局、銘柄個々の特性や影響する期間(タイミング)は、累積ネット損益%の値では、見いだせ
なかったということです。

このころから、自分の目指す方向が変わり、トレードについて考え直した時期でもあります。

具体的には、

1回の大きな動きを取っていくのか or トレンドの流れの方向や転換点に合わせトータルで取っていくのか
一つ一つのDD%はあまり気にせずバスケット重視でやるのか or 個人資金で1~3ストラテジーでやるのか
長期で構えリスクを考えるのか or 短い期間で対応していくのか

いずれ、理論と検証結果を出してからリアルトレードに移らないと・・・
そのために、コンピューターが使居やすい・傾向として出しやすい設定・手法で検証しなければなりません。
自分としては、対応型で、個々のストラテジーに合った手法を目指していきます。
基準と期間。この2つに、どれだけ時間がかかってしまうのか・・・
オールマイテイな手法は見つけれませんから、5~10本のデータで検証していくしかありませんが。

 


<注意事項>
データは一生懸命正確にやろうとして検証してますが、手法についてはオリジナル性が強いので不安があります。
ですから、検証結果や目指すところについては「夢物語」としてこのブログを御覧ください。