タイトル  iTRADE 「反映法」始動 (第4回):野川氏のコメントを振り返って

今回は、この後の検証における、期間設定や検証基準に対する考え方や方向性が決まっていく時期の、
お話になります。

 

ikechanndesuの<質問・悩み>欄に

企業業績を、ひとつひとつ見るように、

ひとつひとつの銘柄のバックテストのグラフの動きを検討すべきだ。
主観が入ってしまうが・・・。

たとえば、
上がっても、すぐ下がってしまうクセのあるもの、
勝っても、少し期間をおくと下がってしまうもの、
上がったり下がったりして、結局下がってしまうような銘柄は、
足きり銘柄に登録し、
コツコツ勝ったり、ドカンとかつ、頻繁に来て勝つみたいな銘柄は、
セレクト銘柄に登録したりしてみたい。

 

それでは野川さんのコメントを供覧していきましょう。

<野川 徹 2016年5月15日 4:01 AM>

検証の難しい内容ですが、頑張っていますね。

この検証作業が効果を持つかどうかは、一番最後に書いておられるように、
個別銘柄の値動きに、再現性のあるクセがあり、それが長期間に渡って継続されるものかどうか
という点に掛かっていると思います。(a)

あるいは、長期間のクセがなくても、
ある一定期間そうしたクセのある値動きをした銘柄は、その後しばらくそうした値動きを継続する傾向がある
ということを証明する必要があります。
この再現性が証明されなければ、この手法は効果を持たないことになります。(b)

基本的には、
儲けやすい銘柄をセレクトするのではなく、儲けにくい銘柄を排除するという考え方が中心になると思います。
そうしませんと売買対象が少なくなり過ぎると思います。
やはり、パフォーマンスが悪い方から、およびDDが大きいほうから、銘柄を排除していくやり方で、
売買対象を選別するしかないと思います。(c)

 


(a)については、

今、考えると、まだまだ検証の方向性や考え方が不十分であり、
自分が裁量でうまくいってた時期は、たまたまか、私自身が少なからず空売りということで、相場に少しは、
影響を及ぼしていたからかもしれません。
この後の検証で明らかになっていくことですが、
イデアひとつひとつを検証しダメで、ひとつひとつ、つぶしていく時期に突入していきます。
個別に、取引データをひとつひとつ取り出して調べたがダメでした
(しかし、これが、のちに、銘柄をある集団として考えてみるヒントになりました)。
長期間に渡って継続されるかどうかを、全取引銘柄を抽出し時系列に調べたがダメ
(しかし、反映期間の検証、というパターンが始まった時期でもあります)。


(b)については、

「ある一定期間そうしたクセのある値動きをした銘柄は、その後しばらくそうした値動きを継続する傾向がある」
というこのコメントが、のちの、「反映法」や「足きり法」における、
「参照期間」と「反映期間」の設定のBaseの考え方に、つながっていきます。
その後しばらくそうした値動きを継続する傾向=反映 という考え方が私の手法の大前提です。


(c)については、

個別にやること自体に手法的に無理があったといえます。
銘柄をえらんだ理由自体に問題があり、

先日の野川さんの7月7日20時からのiTRADE無料セミナーでは、
銘柄が外的要因により決まったものに対して、
同じ様にある期間を境に同じ値動きをする確率が高いことを利用して、
セミオートで銘柄登録機能を利用して利益を上げる方法のストラテジーを作成した紹介がありました。
うまくいった事例です。

このあと、色々検証し、個別銘柄は、あきらめていくことになります。
ただ、検証を進めていくうちに、偶然や、多くのアイデア、そして野川さんからのコメントがうまく組み合わさり、
試薬的なパラメーターや累積ネット損益%という数値で表されるときに出現する「痕跡」みたいなものに、
出合うことが出来ました。


現在、野川さんにアピール中で、コメント待ちです。
得意の「勘違い」となるかもしれませんが。ま、半分、退職前の「道楽」みたいになるかもしれませんね。