iTRADE 「反映法」始動 (第2回):野川氏のコメントを振り返って

1年半の多方面にわたる検証を経て、「反映法」なる手法にたどり着いたわけですが、
実は、1年以上前から、野川さんとのやり取りの中で、この手法のきっかけは、生まれていたのです。

そのエピソードとなるのが、今回のコメントです。

この時点で、私自身、トレード全般において、
相場に対する考え方、検証手法、検証テーマ、システムトレードのBaseの考え方といったものが、
ガラッと変わった時期でもあります。

それでは供覧していきましょう。


<2016年3月22日のikechandesuのレポートでの質問は>

ストラテジーを作成したり修正するデータ取得日(基準日)は、相場的に、どういう時期が良いのか?

私見としては、
足きり基準を決めるデータは、「本当に強い銘柄を選ぶ」という観点から、
「買いストラテジーでは、下落相場で、買いの強いのを取る(残す)」
「売りストラテジーでは、下落相場で、買いの強いのを足きりする(捨てる)」ことを考えると、

買い・売りともに「下落局面においてデータを取得する(足きりする)ことが良いと考えてますが、
いかがでしょうか?


<野川 徹 2016年3月24日 2:37 AM>

最後の質問についてですが、
この足切の考え方の場合、例えば、上昇相場が長期に渡った場合、直近で選択できる銘柄が無くなります。
しかしそういう全体が上げている環境では、やはり上昇している銘柄が利益を取りやすいわけですから、
下落局面で銘柄を選択しようとすると、今目の前でやるべきこと(利益を得る可能性が高い買い銘柄を探す)とは、
少しズレが生じます。(a)

短期的に上昇と下落が繰り返される局面では、上記の考え方でも良いのかもしれませんが、
2012年10月以降のようなイケイケ相場では、果たしてこの考え方で機能するかどうか、疑問に思います。
ただ、これも私が頭の中で考えているだけに過ぎませんので、正しいかどうかもわかりません。(b)

いずれにせよ、検証が必要ですので、これからも時間を見つけて、
足切のための計算期間と、その後のフォワードテスト期間をずらしながら、テストを繰り返してみて下さい。
(こうしたテストが可能になるように、売買しない銘柄を、銘柄リストに加えられる機能を、追加要請してあります)
(c)


<今、振り返ってみると>

(a)について
私は相場という言葉は使ってはいるが、ポイント(点)で見ている。
ま、一発、大きく取ろうとしていたのかもしれない。

対する野川さんは、
重視する局面が違っている。時間の流れとか、経過で見ており、再現性重視の考え方に立ち、コメントしている。
銘柄の強い弱いではなく、その時の利益を取れるかどうか。
時間を重視し、時間的ズレが利益に直結することも指摘している。
あたりまえのことであるが、同じ銘柄でも局面により取れるときもあるし取れないときもある。
(後日、検証で、累積ネット損益%での足きりは無理、との判断をすることになるのだが・・・)

(b)について
全ての期間であてはまるわけではないが、
これと決めてけるのではなく、色んな局面に対応していくこと・いけることが肝要であることがわかる。
上昇・下落を繰り返すところは、下落が直近にあるから結果が出るが、全期間でやってみることで、
最低限の対応機会の経験となると思うし、いろんな場面に当てはめてみることにもなる。
かなり時間がかかる(200711_201707)ことだが、やっと、今では、基本になっています。

(c)について
野川さんは、あまり意識しなかったと思いますが、具体的な方向性を示してくれたところです。
「足きりの為の計算期間」    =「参照期間」
「その後のフォワードテスト期間」=「反映期間」という定義ができ、検証のBaseになりました。
参照期間では、月足・週足・日足、反映期間では、週足・日足を中心に検証し、
私なりに、「反映法」なる結論を得ることが出来ました。
いまだ、日足の検証が済んでおらず途中経過で報告していますが・・・。」

前回でも話しましたが、
「ある期間で出た結論を、まっさらな次の期間(将来)に代入し検証していく」
というスタイルが確立したじきでもあります。
「銘柄登録リスト機能」は、検証に非常に役立っておりますが、
野川さんが満足いく結果を出せず、申し訳なく思っております。

ま、素人が1年半で「聖杯」を見つけれたなら、「天才」であったことになってしまいますから。

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昨夜、iTRADEオンラインセミナーがあり、2時間ほどでした。
「iTRADEを半自動(セミオート)で使う方法」とのモノでしたが、
私の中で裁量や、凡人以下の良いストラテジーを作れない人が利用できるヒントを見つけました。
セミナー後にスタッフの方からアンケートを受け、今後のiTRADEについての方向性を探っている感じを感じました。


今の時点で、iTRADEで良いストラテジーを作れる人は「才能アリ」の人ですので、
興味ある方は、下記(or ブログ初回あたり)まで

わたしら「凡人」以下は、もう少し、iTRADEが広まってからかもしれません。
今の時点で、トライしてできなくても、少し待てば何とかと、思ってます
(レベルの低い人が要求しないと簡単にはなりませんから:マニアックなものになってしまいますから)。
相場も難しい時期なので、この時期に取れるストラテジーは少ないと思うので、
まずは、イケイケ相場でしっかりとれるストラテジーを作って修正し全期間での利益につなげるようにしたいものです。

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